英会話独学上達法〜リスニング編〜
リスニングが苦手なのは頭の中でローマ字音声が鳴っている
▷第1回目▷英会話独学上達法〜レベル別上達ステップ編〜
▷第2回目▷英会話独学上達法〜スピーキング編〜
英語を文字で読んだらわかるのに、会話で聞き取れない。
これよくありますよね。
ではまずは、なぜ聞き取れないのか簡単にご説明します。
英語で会話をしていたり音声を聴いていたりすると、知っている単語や、はっきりと言ってくれたものは結構聞き取れますよね。
これ実は、自分の知っている音と近いものはわかる、という状態です。
頭の中にある英語の音が、本当の英語の音と違うと、リスニングが苦手になりやすいです。
とはいえ、
たくさん英語の音声を聴いて、単語も英語の発音をチェックしながら覚えているのになんででしょう。
それは、英語の音を聴いているつもりで実は聞こえていないのが原因です。
一番邪魔をしているのは、自分の頭の中で流れるローマ字音声です。
頭の中の英語の音と、本当の英語の音の離れ具合をCheck!
自分の頭の中にある英語の音と、本当の英語の音がどのくらい離れているかを理解しましょう。
離れていれば離れているほど聞き取れません。
1,英文を読む時の音
この英文を読んでください。
朗読してもいいですし、黙読でもいいです。
頭の中でどんな英文の音が流れているか意識してください。
“Thank you all for being here for this important moment. These men from all over the world have decided to make gender equality a priority in their lives and in their universities. Thank you for making this commitment.”
-引用元 Full Transcript of Emma Watson’s 2016 UN Speech on Gender Equalit
2,英文を見ずに音声を聞く
動画を再生してみましょう。
文字から目を離し、動画の中のエマワトソンの顔だけを見てしっかり聴き取りましょう。
13秒のところからです。
どうでしたか?
英文を読んだ時の音と、エマワトソンの話す英語の音が近い人は、リスニングが得意なはずです。
逆に、全然違ったという人は、
頭の中にある英語の音と本当の英語の音を近づけるトレーニングをしましょう。
英語リスニング練習のポイント「英文を見ない」
ポイント1
リスニングの訓練の時は英文を見ないようにしましょう。
日本にはローマ字があるので、アルファベットは頭の中で日本語の音で再生されます。
英文を目で見ながら音声を聞いているときは、文字に視覚が奪われ、音声をしっかり聴けていません。
英語の音声を聴いているようで、実は頭の中ではローマ字音声の英語に変換されています。
これは英語を覚える時にも同じことが言えます。
スピーキングの練習の時に、言いたいことがとっさに言えないのは、英語を文字情報として覚えていることが原因です。
会話で使うために、聞いて話せる英語の覚え方をする必要があります。
つまり、文字で覚えるのではなく、英語を音と感覚で覚えましょう。
(例)
“Demolish”
粉々に壊す
このように文字を見ると、視覚情報は文字、音は自分のカタカナ英語になります。
実際に会話で使うのが難しくなる覚え方です。
では、この動画を再生しながら、その下にある、”Demolish”の音声の再生ボタンを何度も押してリピートさせてみてください。
視覚情報はこの写真を見ているときに感じている感覚、音声はそのまま英語の音声になります。
会話で、何かが粉々に壊れることを言いたいときに、
“It will be demolished!”
なんて、感情込めて言えますね。
聞く、話すを意識して訓練する場合、文字は補足情報で十分です。
また、日本語は意味を掴むための補助的な役目でのみ使います。意味がわからない言葉は、たくさん英語の例文を聴いて、自分の感覚で意味を掴む方が本来の言語の習得方法に近いです。
あと
話している人の表情や動きを見ながらリスニングの訓練をしましょう。
文字以外の情報から感覚的に音声の意味を理解することができます。
ほんと、音声のみは相当レベル高いです。
いきなり無味乾燥な何の話なのかもわからない音声が流れてくるのにみんなよく聴き取れるなー、っていつも思います。(TOEICのリスニングの話です)
リスニング力を上げるための訓練方法
リスニング練習は、英語のスピーキングレベルによってやり方が違います。
記事でチェック▷英会話を独学でマスターするための上達プロセスと効果的な練習方法-その1 知識と技術-レベル一覧付き
テストでチェック▷英語が話せるようになるスピーキングテストE-CAT
アドバイス
日本語の音から離れる訓練でもあります。
日本語は聞こえないようにしましょう。教材を使う時は英語と日本語が交互に流れるものは避けた方がいいです。
イギリス英語、カナダ英語、アメリカ英語、オーストラリア英語など、初めはこだわる必要はありません。
自分が話す時のスピーキング練習のときは、こだわることをおススメします。
入門、初級
覚える必要のある単語の例文、文法の例文の音声を流す
口真似をして正しい英語の発音とイントネーションを身につけましょう。
音声で会話のやりとりを練習するこちらの文法教材がオススメです。
▷コミュニケーションのためのやり直し英文法
初上級〜中級
スクリプト付きの音声教材で頑張りましょう。
スクリプト付きの動画の音声教材があればベスト!
できる限り普通の会話の音声が良いです。
スピーチなどは書き起こしされているものも多いので、探して見るのもいいですね。
日本語訳があるとさらにいいです。
1,集中して音声と映像を視聴しましょう。
2,わからなかった時はスクリプトを見て、何といっているか確認
3,また、スクリプトを見ずに聞き取りをします。
中級〜上級
YoutubeやTVなどで英語のトークショーを視聴する
スクリプトはなしです。
何といっているかわからない時は、携帯の翻訳アプリに自分で聞いたまま口真似して音声入力してみましょう。
発音がうまくできれば、ちゃんと文字にしてくれます。
また、youtubeには字幕の自動生成機能があります。ですが正直、ちょっと性能に難ありなので、どうしても聴き取れない時に使いましょう。
(こっちが聴き取れないものは自動生成機能もちゃんと判断できてないことが多いです)
最終手段は英語の先生にお願いしましょう。
英語 リスニング訓練のオススメ動画
Canada’s Prime Minister Justin Trudeau Live
カナダの首相ジャスティンがトークショーに出演。
まるで映画俳優かのような盛り上がりです。
実際、ジャスティン首相はカナダで大変な人気。スターウォーズのネタとか、かなり面白いです。
この動画でも話していますが、ジャスティン首相は靴下でちょっと遊び心を出すことで知られています。
5月4日は、アメリカではスターウォーズの日。
May fourth = “May the force be with you.” (フォースと共にあらんことを-スターウォーズの有名なことば)
These are the socks you’re looking for. #MayTheFourthBeWithYou#GuerreDesÉtoiles pic.twitter.com/AXTQkgmkYH
— Justin Trudeau (@JustinTrudeau) May 4, 2017
こんな素敵な人が首相だなんて、うらやましい!
The Graham Norton Show
映画俳優やセレブがたくさん出てくるトークショーです。
ジョニデやトムクルーズが普通におしゃべりしているのを楽しめます。
主にイギリス英語。
ちなみに、私がリスニングに挑んだのはこちら。ベネディクトカンバーバッチが大好きなもので。
初めはもう全くわからなくてものすごく苦労しました。
でもどうしてもわかるようになりたかったので、何度もなんども一生懸命聴き取っていたら、いつの間にか英語のリスニングが普通にできるようになっていました。
やはり、何よりも上達させるのは「好き」と言う気持ちですね。(にこり)
一番いいのは、自分が上手な発音を身につけることです。
自分が言えるなら、聴き取れます。
文字から離れて、どんどん聴いて話す練習をしましょう。
自分の頭の中の英語の音と、本物の英語の音がどのくらい離れているかは、スピーキングテストでもわかります。
英語のスピーキングテストE-CATでは、発音がどのくらいのレベルかがわかります。
また、自分の回答が全て後から聞けるので、納得して今後の練習に活かすことができます。
以上、英会話を独学でマスターするための方法を3回に分けてご紹介しました。
他にもいろいろ効果的な練習方法や、意外と知られていないテクニックがあるので、ご紹介します。
それではまた!
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