こんなに勉強しているのに…英語が話せないニッポンの事情【安コーチ英語道場】
ニッポンという国の特徴
日本のような、英語を外国語として(English as a Foreign Language)学ぶ環境をEFL環境といいます。一方インドやフィリピンのように、国にいくつもの言語が混在し、国内でのコミュニケーションのために英語が必要で、第2の公用語として英語が使われているような国をESL(English as a Second Language)といいます。
ESLでは必要に駆られて英語を使いながら習得することが多いのですが、EFLの国では差し迫った必要性がありません。そのような場合、テストに向けて英語を勉強する傾向が強くなります。とりわけ、科挙制度の伝統を持つ東アジアの国々でこの傾向が強いようです。
日本では、民間のテスト対策産業(塾・予備校)や出版社などのテスト対策ビジネスは一大産業です。テストの在り方が英語教育に大きな影響を与えているのを否定することはできないでしょう。
センター試験で話せるようになった?
さて、大学入試センター試験はマークシートを使った、いわゆる2技能試験です。間接的にマークシートでスピーキングやライティングの力を測ろうとはしているのですが… センター試験の勉強をして高得点をとって英語が話せるようになったという話は聞いたことがありません。また、センター試験の対策として、英語を話したり書いたりしている生徒を見たことはありません。
このようにEFL環境では、試験でプレッシャーをかけた場合、点数をとる最短距離が塾や予備校で開発されてしまい、試されない技能は省かれてしまうのです。さらに、間接的に技能を測ろうとする、文法4択問題や整序問題から、ライティングやスピーキングとはかけ離れた「受験英語」と呼ばれる問題を解くためのテクニック主体の学習法が生まれてしまいます。
テストは4技能に分けて利用すべし!
世界では当たりまえのことなのですが、英語の4領域の評価は、きちんと分けて考える必要があります。つまり、「リーディングを試すことができるのはリーディングテストだけ」「リスニングを試すことができるのはリスニングテストだけ」「ライティングを試すことができるのはライティングテストだけ」ということです。そしてスピーキング力を試すことができるのはスピーキングテストだけなのです。
マークシートでは話せるようにはならない!
マークシートのテストでいくら満点を取ったとしてもスピーキングができるかどうかは全くわからないわけです。当たり前です。試してないわけですから。
だから、英語学習者の皆さんは、目指すテストを4領域に分けて考える必要があるのです。ここが理解できていないと、おそらく英語学習には失敗します。読めるようになりたい人はリーディングテストに向けて勉強しましょう。書けるようになりたい人はライティングテストに向けて勉強しましょう。聴けるようになりたい人はリスニングテストに向けて勉強しましょう。
そして、話せるようになりたい人は、スピーキングテストに向けて勉強しましょう。
話せるようになりたいならテストを変えろ!
日本人で、努力しても英語が話せるようになっていない人たちは、この点を勘違いして労力をムダにしているように思えます。話せるようになりたいのに、他の技能のテストに向けて励んでいるのは、日本史ができるようになりたいのに世界史の試験対策をしているようなものです。今すぐに、英語を4領域にわけて、自分が目指す領域のテストに向けて勉強しましょう。話せるようになりたいあなたは、迷わずスピーキングテストを受けることです。
E-CATを一度受験するとスピーキングの勉強法が見えてきます!
E-CATは、世界の英語スピーキング教育の拡大に貢献することを目指し、米国で開発された試験です。一人でも多くの方に受験していただくことで、話せる英語の普及につながります。ぜひご受験ください。英語が話せる日本と世界のために!