英語は洋楽や洋画から学べばいい!【純ジャパ英語学習法】
純ジャパバイリンガル有子山博美の英語勉強法
「ありこやま」ではありません。「うじやま」です。歌や映画で英語を学ぶ方法について聞いてください。
繰り返し出合うフレーズをチェック
昔、ブリトニー・スピアーズの「Oops!…I Did It Again」という曲のPVをYouTubeで繰り返し見ていたところ、次のフレーズが気になりました。
1. 男性にプレゼントをもらうシーンで
Oh, you shouldn’t have.
日本語で言うと「そんな、いいのに(そんなことしてくれなくてよかったのに)」という意味ですが、それ以来、洋画や海外ドラマで嫌というほど出合ったのです。プレゼントをもらうシーンではほぼこのフレーズではないか? と思ってしまうほど。
おかげで、使うべきシチュエーションやニュアンスがしっかり定着し、自分でも使えるようになりました。お礼を言いたい場面で、Thank you. しか知らないようでは、恐縮や感動の気持ちを十分に表せませんよね。How kind [sweet] of you!(なんてやさしいの!)もよく使うフレーズです。
2. あなたは私が本気で恋していると思っている、私が天からの贈り物だと思っている……という歌詞の後に
I’m not that innocent.
「私はそんなに無垢じゃないのよ」といった意味ですが、この歌に出合うまで、thatをこのように使えるとは知らず、目からウロコでした。thatといえば「あれ」という名詞か、「あの」という形容詞でしか知らなかったのです。調べてみると、this/thatには、「こんなに/あんなに」という副詞の意味もあるのですね。
その事実を知って以来、この用法は洋画や海外ドラマでもたびたび出合いましたし、便利なので私自身も積極的に使うようになりました。
私が洋画や海外ドラマで出合ったものを中心に、副詞のthis/thatの例文をいくつかご紹介しましょう。
You weren’t that bad. (そんなに悪くなかったよ)
Honestly, I’m not that surprised.(実はそんなに驚いていないんだよね)
It’s not that simple. (そんなに単純じゃないんだよ)
I’m really not that hungry.(ホント、そんなにお腹がすいていないんです)
I’ve never had something this good before!(こんなにおいしい物食べたことないよ!)
I didn’t think it would get this cold! (こんなに寒くなるとは思わなかった!)
映画から新たなtoo の使い方を知る
このほか、私の大好きな映画「ラブ・アクチュアリー(Love Actually)」で出合ったフレーズ、He’s too good for me.(彼は私にはもったいないわ)も、too(〜すぎる)がこんな風に使えるのか、と感心した一例です。
関連フレーズで(That’s) too good to be true! もさまざまな洋画やドラマに登場しましたが、これは「それは真実にしては良すぎる」=「そんな話はできすぎてる!」という意味で使われます。too … to〜といえば「…すぎて〜できない」としかインプットされていなかった私にとって、表現の幅がグンと広がった気がしました。洋楽でも、You’re just too good to be true.(あなたって本当に素敵すぎる、素敵すぎてウソみたい!)という有名な歌がありますね。
洋画や海外ドラマ、洋書、洋楽、ニュースリポート、スピーチなど、素材は何でも構いません。できるだけたくさんの「ナマの英語」に触れ、使えそうなフレーズをストックしていきましょう。ストックが増えれば増えた分だけ、英語を自由に使えるようになります。
大切なのは、知らないフレーズに出合ったときに「これも知らない、あれも知らない」とネガティブに受け止めないこと。「こんな言い方があるんだ!」「いつかこれを使ってみよう!」とプラスに捉えましょう。
しつこいようですが、「ありこやま」ではありません。「うじやま」でした。
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