有子山式3つのステップで英単語が会話で使えるようになる!【純ジャパ英語勉強法】
純ジャパバイリンガル有子山博美の英語勉強法
「ありこやま」ではありません。「うじやま」です。私の単語の暗記法3段階について聞いてください。
単語の覚え方には「3つの段階」がある
「単語を覚える」といっても、そのレベルはさまざまです。3つの段階に分けて考えてみましょう。
- 読んで分かる。
- 聞いて分かる。
- 自分で使える(書いたり話したりできる)。
1は「単語を見ると和訳が思い浮かぶ」「文章の中で読んだときに意味がつかめる」という第一段階。2はそれを正しい発音で確実に覚えていて、「会話の中でとっさに出てきても理解できる」という段階です。3はハードルがグッと上がり、「聞いて分かるだけでなく、自分でも使いこなせる」という段階。ここまでくると本当の意味で「身についた」といえるでしょう。
日本語でも、「読んだり聞いたりすると意味は分かるけれど、自分では使わない(使えない)」単語がありませんか? ニュース記事に登場するような硬い単語や、用法があやふやな古めかしい表現、スラングのような若者言葉など、2の段階で止まっている単語もたくさんあるのではないかと思います。
英単語を覚える際にも、ぜひこの3段階を意識してみてください。
労力をかける単語に集中する
すべての単語やイディオムを万遍なく覚えようとするのではなく、「読んで(聞いて)分かればいい単語」と、「自分でも使えるようになりたい単語」に分類し、後者により多くの時間とエネルギーを割きましょう。
3の段階まで持っていくには、単にその単語の和訳だけでなく、「使い方」をきちんと知る必要があります。ネイティブが作成した例文を丸ごと暗記したり、自分なりにカスタマイズして英作文してみたり、という作業が欠かせません。
英語でのコミュニケーションは、単語のテストではありません。「apple=りんご」だけ覚えていても、実際の会話では何の役にも立ちませんよね。
Apples are my favorite!
(りんごが大好物なんです!)
I eat an apple every day.
(毎日りんごを1個食べているんです)
You know, there is the saying, “An apple a day keeps the doctor away.”
(ほら、「1日1個のりんごで医者いらず」っていうことわざがあるでしょう)
Actually my parents are apple farmers.
(実は実家がりんご農家なんです)
Aomori is famous for apples.
(青森はりんごで有名なんですよ)
……などなど、「文」で言えなくては(書けなくては)、相手に何も伝わりません。
レベル3 「自分で使える」を目指す単語については、手帳にたくさんの例文を書き込んでいきましょう! フレーズごとストックしておけば、いざというときにパッと取り出して使えます。
まずは「丸写し」か「英借文」してみよう
「自分で使いこなせるようになりたい」と思う単語に出合ったら、できるだけたくさんの例文を探したり、つくったりして、英語手帳に書き込んでみましょう。その際、おすすめなのが「丸写し」と「英借文」です。
「丸写し」とは文字通りの意味で、ネイティブが作成した例文をできるだけたくさん読み、気に入ったものを選び、手帳にそのまま書き写すことです。
「英借文」とはその名の通り、英文を一から自分で「つくる」のではなく、お手本となる英文を「借りて」、自分なりに単語を入れ替え、カスタマイズすること。
自分で一から英文をつくるのはハードルが高い上に、単語やフレーズの使い方を間違えたまま覚えてしまう危険性がありますが、ネイティブのお手本を元に英借文すればその心配がありません。英借文のトレーニングを積むことで自然な英語の構文が身につき、次第に自分でも英語らしい文をつくれるようになっていきます。
英借文してみよう
一番簡単な方法は、英単語を辞書で引き、例文をチェックすること。
たとえば、assertiveという単語を「英辞郎」で引いてみます。そのうち、自分でも使えそうだと思った例文を丸写しするか、英借文して書き込んでいきます。例文は口ずさんで覚えてしまいましょう。複数のオンライン辞書で一気に検索
次に、複数のオンライン英英辞典からassertiveの項目を一気に調べられる、とっておきの方法をご紹介します。Google.comで検索する方法です。
英語版のGoogle.comにアクセスする。
日本語版のGoogle.co.jpになっている場合は、右下にあるGoogle.comをクリックすると英語版になります。それでも切り替わらない場合は、https://www.google.com/ncr にアクセスしてください。ブラウザによってはそれでも日本語版になってしまうので、その際はGoogleトップページの右上にある歯車マークをクリックし、「環境設定」→「言語」→「英語」を選択し、保存をクリックしてください。
Google検索は英語学習の強い味方ですので、ぜひここで「英語」に設定しておきましょう。
検索窓にassertive inurl:(dictionary|dictionaries)と入力する。
inurl:●●は、URL(サイトのアドレス)の文字列に●●という単語を含むページから検索する、という意味です。
( )はグループ化の印、︱は「あるいは」の意味(ORと入力しても同じ)。つまり、inurl:(dictionary︱dictionaries)という条件を加えることで、URLにdictionaryまたはdictionariesを含むサイト(=オンライン辞書)に絞って検索することができます(assertiveのみ入力した場合は、辞書に限らずWEB上のすべてのページが検索対象になります)。
いくつかのリンクをクリックして例文をチェックしてみましょう。一つの単語に対していくつもの例文に触れることが、その単語を本当に理解し、使えるようになるための一番の方法です。気に入った例文はもちろん、手帳に書き込んでおきましょう。お気に入りの例文を見つけるまでのプロセスのすべてが、英語力アップにつながります。
自分で作成した例文集は、繰り返し眺めたり口ずさんだりして、すっかり自分の物にしてしまいましょう。
しつこいようですが、「ありこやま」ではありません。「うじやま」でした。
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