英語がうまくなくても気持ちは通じる! 度重なる戦いにも負けない国へふじもん先生が行く【Touch the World】

英語がうまくなくても気持ちは通じる! 度重なる戦いにも負けない国へふじもん先生が行く【Touch the World】
4月 20, 2017 藤本正樹

英語がうまくなくても気持ちは通じる! 度重なる戦いにも負けない国へふじもん先生が行く【Touch the World】

今回の旅の行き先は「中東」

girl前回に引き続き、今回も中東編をお送りします。
今回はたびたびニュースで名前を聞くレバノン(Lebanon)。
レバノンの首都はベイルート(Beirut)。
シリア(Syria)に隣接する国で戦火の絶えない国です。
そこには我々日本人には到底理解のできない
残酷なものが刻まれていました。

しかし、同時にふじもん先生は
日本よりも素敵な側面をレバノンで
垣間みることになりました。
ふじもん先生は危険な国で何をみたのでしょうか。
前回の記事はこちら

 

愛と優しさに溢れる国

今も激しく残る砲弾の痕。
こんな建物が普通にたくさん残っているのが、レバノンの街なんだ。
1975年から15年間も続いたレバノン内戦があって、
2006年にはさらなるイスラエルの侵攻があって・・・。

常に戦火に晒されてきた国レバノン。
どこかきな臭く、危ない雰囲気が漂ってはいるんだけど、
人々は、底抜けに優しい。

すぐ隣のシリアでは激しい戦闘が続いている。
たくさんのシリア人が、レバノンにも逃れている。
たくさんの人々と話をしたけど、半分くらいはシリア人だったんじゃないかな。

バスで数時間走ったところで、今も凄惨な戦闘が続いている。
今もこの世界で、確実に戦争は起きている。
僕たちはテレビとネットの向こう側でしかそれを見ないけど、
その現実は確実に「在る」。

僕は未だに、その現実の捉え方が分かっていない。
誰か、僕に「戦争」を教えて下さい。

building
【戦いの傷跡が生々しい建物。日本では決してみることは無い】

中東って、すごく日本人を高く評価してくれる。

特にパレスチナの人々(Palestinians)には、「日本」や「日本人」というだけで、すごく温かく迎えられる。
レバノンの首都ベイルート市内にあるパレスチナ難民キャンプ(refugee camp)は、厳しい雰囲気があった。

ここはレバノン南部スールにあるパレスチナ難民キャンプ。
ベイルートとは全く異なる空気が、そこには流れていた。
people
キャンプ内を歩く僕を半ば強引に引っ張り、
家の中を案内してくれた上に、食事まで出してくれた。
言葉でのコミュニケーションはほとんど取れないんだけど、
そんなことはどうでもいい。

僕には忘れられないことが1つある。
僕の腕を掴んで家の中に入れてくれたおじいさんは、1枚の写真を指差して涙を流していた。
習いたてだという英語で、彼のお孫さんだという女の子が訳してくれた。

「おじいちゃんの息子はね、イスラエル兵に殺されたの」
(His son was killed by a Israeli soldier.)

パレスチナの人々は、僕が「日本人」というだけで温かく迎え入れてくれるけど、
僕は彼らに、何かをしてあげたわけじゃない。
日本人とは、いったい何なのだろう。
日本人はこれから先、いったい何をすべきなんだろう。
そして僕にできることは、いったい何なのだろう。
だからぼくはこの記事を書いています、
もし、少しでも「何か」を考えるきっかけになっていただけたらと思って。

パレスチナ人だけじゃない。
様々な国で、様々な人々が、今も戦禍の中にいる。
その中で命を育み、今を生きている。
僕はたまたま日本という国に生まれたから、戦禍の中にはいないけど、
ただそれだけのことだ。

僕は戦争は、「人vs人」じゃないと思っている。
世界中どこに行ったって、どんな状況に置かれている人だって、
みんな愛を持って生きていることを、僕は何度も感じてきた。
だからこそ、どこかできっと争いは止められるんじゃないかなって、
僕は思っている。何か手段はあるはずだと。

おじいさんは、ベイルートまで戻るバスの乗り場まで丁寧に教えてくれた。
優しさの塊のようなおじいさんだった。誰も殺し合いなんて望んでいない。
ごく一部の権力者とか、利権を握っている輩とか、武器商人とか、
そういう人もいるけれど、僕たちはそれに負けないように、
高い精神性と、諦めない強さと、正しい知識と物事を見抜く眼を
持たなければいけないんじゃないかな。

もし、これから旅をしようと思っている若者がいたら、
ぜひ中東には行ってほしい。
深い深いその世界をぜひ感じてきてほしい。
それはきっと、世界を平和にする第一歩になると、僕は思っている。


藤本 正樹(通称:ふじもん先生)

大学卒業後、スキー選手として国内外で活動。夏季のトレーニングで訪れたニュージーランドでの経験に心を揺さぶられ、引退後はワーキングホリデーにてオーストラリアに渡る。オーストラリア大陸を周遊後インドネシアに渡り、その後アジア地域を中心に世界を放浪する。帰国後、教育の世界へ。私立高校教諭、板橋区教育委員会特別支援教育巡回指導員を経て、埼玉県公立中学校の教諭となる。2013年3月に中学校を退職し、再び世界一周放浪の旅へ。世界5大陸縦横断を果たし、100を越える国と地域を訪問。2017年、「株式会社グローカルアース」を設立し、代表取締役に就任。「グローバル✖ローカルな教育の実現」を目指し、同年4月には東京都西池袋に「こどもの王国保育園」を開園。最終目標の世界平和を実現すべく、さらに活動の幅を広げている。


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