ビジネス英語で会話が弾む「お天気の英語表現」を使ったスモールトーク例
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ビジネスはオフィスの中だけで起きてるんじゃない?
みなさんこんにちは。
さくらラーニングラボラトリ代表/講師の上田怜奈です。
昨年、ビジネス英語についての本を出版し、ありがたくも大好評をいただきました。
本を読んでくださった方から、時々こんなお声を伺います。
「ビジネス英語を勉強しようと思っても、オフィスの中での丁寧な表現についてばかりで、
ランチの時や休憩タイムのときにどうすればいいか教えてくれる本ってなかなかなかったので、とても勉強になりました」
なるほど、確かに。
ビジネスと言っても、オフィスの中でお仕事の話だけをしているとは限りません。
というわけで今回から、
オフィスの外のビジネス英語についてコラムを連載いたします。
第一話はとっても重要なこちら、
「スモールトークの定番、お天気の話題で会話を弾ませよう」
をお届けします。
エレベータの中で同僚に会ったとき。会社のビルのカフェで知り合いに遭遇したとき。
こういったふとした雑談(small talk)こそ、コミュニケーションにおいて大切だったりします。
日本であれば、「お疲れさまです!」とか、何となく会釈してみたりで済まされそうなものですが、英語圏のような、言語による明示的なコミュニケーションを重んじる文化においては、知っている間柄なのに会ったときに沈黙を貫くというのは無用な不安感を相手に与えてしまいます。
普段からsmall talkで使えそうな話題と、それを語るためのフレーズを可能な限りストックしておくといいですね。
お天気の話題でスモールトークをスタートさせる英語表現
今回はこのsmall talkにおいて、最も用いられやすいとされる、天気についての話題を見ていきます。
いいお天気!
まず、お天気がいいとき。気分もうきうきしてきますね。そんな気持ちを率直に伝えましょう。
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It’s such a nice day! 今日はいいお天気ね。
“It’s a beautiful day!”
も同様の表現です。
答え方としては、
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Yes, it is. その通りだね。
など。
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Isn’t it a nice day? 今日はいいお天気じゃない?
のように、疑問文にしてみるのもいいですね。
天気が悪い…
反対に、お天気がよくないときなど。
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Today is so cold. I like hot weather. I will be staying in the office.
今日はとても寒い。私は暑い方が好きだわ。オフィスにいることにするわ。
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It has been raining all day long. I don’t like this gloomy weather.
一日中雨が降っているね。どんよりした天気は好きじゃないんだ。
このように、ややネガティブなことからも話題を発展させることができます。
お天気の確認
天候の確認や天気予報からもsmall talkを始めることができます。
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What’s the weather like (How is the weather) outside? Raining?
天気はどう?雨降ってる?
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What’s the weather forecast? ―It will be sunny for the whole weekend. You can go to the beach!
天気予報はどう?―週末中晴れるみたい。ビーチに行けるわよ!
まとめ。スモールトークはお天気が変わる前に…
いかがでしたか。
天候に関するsmall talkがうまくなるためには、もちろん英語の総合力もそうですが、まず会話のパターンを知り、すぐに運用できるようなものを覚えることがポイントです。
これにより、自然な流れの中で話していくことができるようになります。
日本語で言いたいこと、適切だと思う会話の内容を考えて、それを英語に訳して…
なんてモタモタしていたら、そのうちにそれこそ天気が変わってしまいますからね!(いろんな意味で)
ちなみに英語で “rain check” というと、「延期、またの機会」という意味もあり、丁寧に申し出や誘いを断るときに使われます。
例えば
I’ll take a rain check this time.
またの機会にします。
この表現は、アン・ハサウェイ主演の人気映画「マイ・インターン」にもでてきます。
ばったり買い物先で友人のPattyに出会い、突然今晩の夕飯に誘われてBenが優しく大人の対応で断るセリフ。
“We should do that again for sure but okay by you if I take a rain check?”
もちろん、またやろうね。でも君さえ良ければ、またの機会にしてくれるかな。
女性向けということで、家庭と仕事との両立といったことが多く描かれている映画ではありますが、SNSを駆使してマーケティングを行うファッション通販サイト会社という非常に現代的な企業に、70歳のシニアインターンで採用されたベンがその人柄を活かしどう溶け込んでいくか、というところは、多くの人にとって面白いと感じられるところはあるのではないか、と思います。
若くして事業を始めた人であれば、ベンのような仕事力、人間力のある成熟した大人の力を自分の会社の中でどう活かしていくか、という参考にもなるかも。
それではまた!