あまりにも有名なあのサインは戦争から生まれた?【1日1分リーディング道場】

あまりにも有名なあのサインは戦争から生まれた?【1日1分リーディング道場】
1月 12, 2017 Ism Editor

あまりにも有名なあのサインは戦争から生まれた?【1日1分リーディング道場】

★日本語訳が英文の下にあります★

Where does the hand sign for “peace” come from?

A popular story explains that English archers first started showing their second and third fingers to their French enemies during a war in the 15th century. According to the story, the French would cut off the second and third fingers of captured English archers, because these were the fingers that were used to fit an arrow to a bow.

The archers began showing these fingers to their enemies as a fight sign, as if to say, “You haven’t got me yet! I dare you to stop me!” Although this colorful story is very popular, researchers say there is no evidence that the French army really cut off the fingers of Englishmen.

Much later, during World War II, the letter V became a sign for “victory,” and Britain’s prime minister, Winston Churchill, made the letter V with his hand as a sign of hope and an end to war.

A few decades later, US President Richard Nixon used the same V hand sign to signal victory during the Vietnam War. But the American youth who opposed the Vietnam War used the same hand sign while saying “Peace,” making it a sign of peace. The hand sign became more popular as a sign for “peace” than “victory,” and this is the most common meaning of the hand sign today.

「ピース」サインはどこから来たの?

15世紀、戦場でイギリスの射手たちが敵のフランス軍に対して人差し指と中指を立てて見せたという有名なエピソードがあります。この話によればフランス軍は捕虜となったイギリス人射手の人差し指と中指を切り落としたと言われています。その2本の指で矢を弓にひっかけるからです。

射手は、「負けてたまるか、やれるものならやってみな」と言わんばかりに敵にこの指を見せはじめたのです。このいかにもありそうな話は大変有名なのですが、歴史研究家はフランス人がイギリス軍兵士の指を切ったという歴史的根拠はないと言っています。

そのずっと後の時代、第二次世界大戦中、イギリスの首相ウィンストン・チャーチルが指でVの字をつくって見せ、希望と戦争の終結の印としたことで、これは「勝利(ビクトリー)」のサインになりました。

それからしばらく経って合衆国大統領リチャード・ニクソンがベトナム戦争での勝利を願ってやはり指で同様のVサインを見せましたが、ベトナム戦争に反対するアメリカの若者たちは、同じサインを見せながら「ピース(平和を)」と叫んだのです。そのためにこのサインは「勝利」のサインというよりは「平和」のサインへと変化したのです。そして今日も「平和」のサインとして一般的には認識されているのです。


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