こんなシャドーイングなら頭から日本語が消える!【安コーチ英語道場】
日本語を“消す”方法
日本語を消し、英語のまま処理すると言われても、なかなか難しいかもしれません。そんな人こんなやり方がオススメです。まずは頭の中に、「ハト」をイメージしてください。そのハトについて、たとえば「色は白、少し細身で、塀の上を歩いている…」のように、明確にイメージしてください。
その後、「ハト」という言葉を「d o ve」に変えましょう。そしてみなさんの頭の中にあるその生き物のイメージをキープしながら「dove dove dove……」と、10回、声に出して唱えてみてください。そうすると、doveが頭の中のイメージと直結し、途中で「ハト」という日本語が出てこなくなるはずです。
イメージを直接描く
リスニングや音読では、耳で聴きながら、もしくは声を出しながら、直接イメージをとらえなければならないわけですから、日本語が間に介在してはなりません。
サイト・トランスレーションなどの日本語を使った訓練をするときには、“必要悪”として日本語を間に挟みますが、最終的には日本語が全く介在しない状態にもっていくことが、音読訓練の最終的な目標です。ですから、doveといったらすぐに頭の中にイメージが出てくるように、前述のようなやり方で、まずは1単語から訓練していきましょう。
すでに知っている単語から日本語を消すだけでなく、新しい単語を覚える際にも日本語を消すクセをつけると、ますます効率がいいですね。
シャドーイングとは
シャドーイングは、ネイティブスピーカーの英語音声を聴き、それと同じ音をほぼ同時に――まさにshadow(影)のように――口に出して言うトレーニング方法で、通訳を目指す人たちがよく使う訓練法でもあります。
最初は、極力ゆっくりした音声で始めるのが効果的です。ネイティブの音声を「追っかけながら、いっしょに歌う」というイメージで。まず、歌詞を見ながらカラオケを歌うように練習しましょう。
シャドーイングの“コツ”
シャドーイングの際には、ヘッドホンをつけることをおすすめします。
ヘッドホンなしでシャドーイングをしようとすると、聞こえてくる音と自分の声がぶつかってしまい、邪魔になってやりにくいのです。さらに、自分の声をICレコーダーなどで録音し、聴いてみましょう。自分の苦手な音がはっきりわかり、そこを集中して訓練できるので、上達が早くなります。
シャドーイングは、耳と口を分離しなくてはいけないので、とても難しい訓練です。なかなかうまくできないからといって、心配しなくても大丈夫です。とにかくあきらめずに続けましょう。
多聴に加えて、1つのパッセージを徹底的にやることも、リスニングや発音の勉強にはとても大事です――「たったこれだけの訓練でいいんですか?」と言う人に限って、1つのことすら満足にできていないことが多いのです。
「何かを徹底的に練習すると、ほかにも波及効果が出る」ということを、心にとめて頑張ってください!
安コーチ愛用ヘッドホン
ソニー Bluetooth対応ノイズキャンセリング搭載ダイナミック密閉型ヘッドホン(チャコールブラック)
SONY h.ear on Wireless NC MDR-100ABN-B
SONYより発売されています。お値段はちょっと高めですが、英語学習者には、重要なアイテムですよね。ノイズキャンセリング・ブルートゥースで便利です。音楽を聞くのも楽しくなりますが、できるだけシャドーイングに使いましょう。密閉型なのでシャドーイングがやりやすいです。日々の練習の友として。
※この記事はJリサーチ出版から発売中の「ゼロからスタート正しい音読学習(安河内哲也・ミッキー・エイコーン著)」に掲載されている内容を編集して作成されたものです。実際の英語を使った練習はこの本を使ってやってみてくださいね。
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