音読学習を成功させる秘訣は英語の区切り方だ!【安コーチ英語道場】
だれにでもできる!スピーキング入門:安コーチ英語道場
英語の勉強は鬼コーチ安コーチにまかせてください!今回は、スピーキングの基礎訓練、音読を成功させるための「意味グループ」の区切り方についてお話しします。
リピーティングやサイト・トランスレーションについて、「手持ちの英文を使って取り組みたいのですが、どうやって区切ればいいのでしょうか」という質問をされることも多いので、ここで、文を区切る法則を5つご紹介します。
ルール 1: 文法的な要素のひとかたまりで区切る
たとえば動名詞、不定詞、分詞構文などをひとまとまりとしてとらえたり、S(主語)、V(動詞)、O(目的語)、C(補語)のかたまりをとらえたりして区切ります。
ルール 2: 前置詞や接続詞の前で区切る
たとえば、I saw her in the field. のような文があった場合、inの後ろで区切ることはありません。in の前で区切ります。
ルール 3:カンマのところで区切る
カンマというのは、日本語で言うところの「読点」のようなものですから、原則的にそこで区切ります。
ルール 4:文頭の副詞句と主語の間で区切る
たとえばNeedless to say learning English is important. という文があった場合、learning の後で区切るのではなく、Needless to say(言うまでもなく)という副詞句の後で区切ります。
ルール 5:後置修飾の前後で区切る
日本語と英語のいちばん大きな違いは、修飾部分が名詞の前にあるか後にあるかということです。たとえば、「あそこで走っている犬」という場合は、日本語では「犬」の前に修飾部分である「あそこで走っている」がありますが、英語の場合は、the dog that is running over thereとなり、修飾部分のthat is running over there(あそこで走っている)は名詞the
dog の後ろに来るわけです。この、まったく逆の語順を、後ろから日本語に訳しながら解釈していたのでは、当然リスニングはできるようになりませんし、読むときにも、とてつもなく遅くなってしまいます。ですから、まず、修飾される名詞の後ろで区切り、その後の部分はその名詞について説明していると考えながら、後置修飾の部分を読んでいきましょう。そして後置修飾の部分が終わったらまた区切って、次の文法要素を理解していけばいいのです。
ただし、日本語の音節と違って英語の意味グループは、厳密に「そうでなければならない」というものが決まっているわけではありません。ですから、あまりにもルールにこだわりすぎて「区切ること」が目的になってしまわないように気を付けて、「2~5語程度の意味のかたまりで区切ればOK」ぐらいにとらえておくのがいいでしょう。
※この記事はJリサーチ出版から発売中の「ゼロからスタート正しい音読学習(安河内哲也・ミッキー・エイコーン著)」に掲載されている内容を編集して作成されたものです。実際の英語を使った練習はこの本を使ってやってみてくださいね。
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