アメリカ発の演説を理解する鍵は?【えいご人の国際政治】

アメリカ発の演説を理解する鍵は?【えいご人の国際政治】
1月 16, 2017 admin

アメリカ発の演説を理解する鍵は?【えいご人の国際政治】

「独立宣言」の一文こそ、アメリカ発のニュースを理解する鍵となる

オバマ大統領がオフィスを去るにあたって、最後の演説をシカゴで行いました。

この演説が素晴らしかったと、多くの人が語っています。

オバマ大統領はスピーチの冒頭で次の一文を引用しました。

We hold these truths to be self-evident, that all men are created equal, that they are endowed by their Creator with certain unalienable Rights, that among these are Life, Liberty and the pursuit of Happiness.(我々には全ての人は平等に創造されているという自明の理をがあり、それは神によって与えられた冒すことのできない権利なのだ。その権利とは生命と自由、そして幸福を追求する権利に他ならない)

これは、1776年に読み上げられたアメリカの独立宣言の中のこの一文です。

歴代の大統領の演説など、アメリカの多くの人がスピーチをするにあたって最も頻繁に引用されるのが、実はこの文章なのです。

それは、アメリカがイギリスの圧政から立ち上がり、独立しようとしたときのこの宣言文の精神が、その後のアメリカの政治の背骨となっていったからです。

だから、今でもこの一文、あるいはこの一文に語られている精神が演説などでよく取り上げられるのです。

独立宣言が読み上げられた当時は、全ての人が平等といっても、それは白人の資産を持った男性に限られた権利でした。それが今では人種や性別に関係なくすべての人の権利となっているわけで、そこまでの進化の過程こそが、アメリカの歴史そのものだったわけです。

ですから、この一文を頭にいれておけば、重要な演説の内容をより深く理解できるはずです。

ちなみに平等equalityと共に、そうした演説で頻出する単語に多様性diversityという言葉があります。これはequalityをもっと発展的に解釈し、多様な人種や、そうした人々の考えや信仰などの違いを尊重しようという価値を示す言葉です。独立宣言の一文がさらに未来にむけて語られるとき、diversityという単語が使われるのです。

アメリカ発のニュースを理解するためにも、ぜひこうしたことを覚えておきたいものです。


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