たった3つのルールで英語は話せる!【安コーチ英語道場】

たった3つのルールで英語は話せる!【安コーチ英語道場】
1月 16, 2017 Ism Editor

たった3つのルールで英語は話せる!【安コーチ英語道場】

だれにでもできる!スピーキング入門:安コーチ英語道場

英語の勉強は鬼コーチ安コーチにまかせてください!今回は英語を話すためのマインドセットについてお話しします。3つのルールを知ればスピーキングなんて怖くない!

英語が話せるようになるためのルール1

英語が話せるようになるための1つ目のルールは、これです。

ルール1

Don’t be too conscious of small mistakes!

(小さな間違いを気にしすぎるな!)

そもそも、英語を話したり書いたりすることは、ピアノやサッカーや野球と同じなのです。どれをとっても、最初から間違えないでできる人なんて、いるはずないですよね。今世界で大活躍しているスポーツ選手だって、今のように強くない時期があったと思いますよ。イチローだって、打てない時期があったと思います。

ですから英語の勉強も、トライして、間違えて、「これじゃだめなんだ!」と直していく…この繰り返し以外に、できるようになる方法はありません。どんどん間違って、「使いながら、覚えていく」のです。

つまり、間違いながら直し、徐々に正確な英語を身につけていけばよいのです。

ですが、多くの日本人は実際どうなっているかというと、「正しい英語で話さなくてはいけない」という、無理な縛りを自分にかけてしまっています。そして、一生懸命“ 正しい英語” を本で勉強するのですが、それでは、いつまでたっても話せるようになるわけがありません。それで結局、正しい英語を話すための準備だけで何十年も費やしてしまって、英語をしゃべらないまま死んでいく人が、けっこういるわけです。

最初は間違ってもいいので、まずはどんどんしゃべりましょう! 時制の表現が怪しくたって、yesterday とかtoday とかtomorrow とかつけておけば、なんとか通じます。ただし、数字や場所などの重要事項に関しては、間違えないように、大きな声で伝えましょう。これが1番目のルールです。

英語が話せるようになるためのルール2

英語が話せるようになるための2つ目のルールは、こちらです。

ルール2

Be more self-confident!

(もっと自信を持つべし!)

日本人はみんな、なんとなく自分の英語に対してコンプレックスを持っています。ですが、たとえば世界で英語を使って活躍しているビジネスパーソンなどの多くが日本語訛りの英語を話していたり、けっこう細かく間違っていたりします。ですが彼らは全く臆せずしゃべりまくります。

たしかに、発音を勉強して正しい英語の音に矯正することは大切ですが、それが完璧でなければ英語を話してはいけないわけではありません。まず最初はJapanese English を使って話してみましょう。それから、ネイティブスピーカーの英語音声を聴いて、真似して、発音を少しずつ向上させていきましょう(あまりにも日本語発音だと、実生活でもスピーキングテストでもマイナスになりますからね)。

今、世界で7割ぐらいの人はノンネイティブスピーカーだと言われています。その残りの3割ぐらいの中の一部がアメリカ人やイギリス人ですが、完璧な英語を話すのはさらにその一部です。ですから、それと同じレベルの英語をノンネイティブである私たちが話せなければならないということは、決してありません。フィリピン英語もあれば中華英語もあり…インド英語やシンガポール英語は有名ですよね。彼らはそれで、立派に世界のコミュニティの中でやっていけているわけですから、Japanese English、いいじゃありませんか! アメリカ人のように、スラングや難しい表現を連発できたとしても、7割の人にはわからないわけですから。自信を持って、簡単な単語を使ってゆっくりしゃべれば、多数派にとってはそちらの英語のほうがいいのです!

「世界で勝てる英語」とは…

たとえば、オリンピック誘致の際の安倍総理や猪瀬元知事のスピーチを思い出してみてください。あの演説は、かんたんな単語でゆっくりと、身振り手振りをつけて話す英語だったのですが、あの会場にいた大多数のノンネイティブスピーカーたちにしっかり届き、結果、オリンピックを勝ち取ることができたのです。

あれがもし、スラング連発のバリバリのアメリカ英語だったとしたら、オリンピックは日本に来ていなかったかもしれないと思います。このように、「世界で通じる・勝てる英語」というのは、もしかしたらみなさんが思っているような英語とは、少し違うのかもしれませんよ。

ちなみに、私はアメリカの会社に出資し、アメリカにあるテスト開発会社に頻繁に通い、テスト開発をしているのですが、アメリカ企業では、取締役の中にノンネイティブが1人や2人いることは少なくありません。そしてこのように多国籍な企業では、アメリカ人であっても、会議などの場では誤解のないようにスタンダードな英語でしゃべります。スラング連発で速くしゃべらなくてはいけないということはないのです。

Japanese English でもいいから、大事なこと、言いたいことを、しっかりはっきり伝えましょう。

そもそも、だれの英語がだれの英語より上手いとか下手とか、だれの発音がだれの発音よりいいとか悪いとか、そんなことは、世界ではだれも気にしません。正直、そんなことはどうでもいいのです。

それよりも、「あんたいくら出すの?」とか「いつまでにできるの?」とか、「契約にこれを入れるの? 入れないの?」などといったこと=数字や契約条件のほうがはるかに重要なのです。あなたの“L” の発音がいいか悪いかなんてことは、ビジネスの場では、本当にどうでもいいことなのです。もちろん、発音の練習をするなと言っているわけではありませんが、それよりもっと大事なことがあるということです。

もう1つ大切なのは、「堂々とした態度」です。自分の英語に自信がないと、ビクビクした態度になります。そういう態度になると、相手から認められないことが多いです。逆に言えば、いくら英語が上手でも、態度がビクビクしていると、まとまる契約もまとまらないなんてことにもなりかねません。そういった面でも、主張するところは主張する、ディベートするところはディベートするというのが、世界で勝てる英語です。態度= attitude は極めて重要です。

英語が話せるようになるためのルール3

そして3番目のルールは、こちらです。

ルール3

Speak in a loud voice!

(でかい声で話すべし!)

日本人の英語が通じない理由の半分は、声が小さいからだと思います。私もよく、いろいろなところで英語の面接をやりますが、「そもそも聞こえないから採点できない」ということがよくあります。ですから、堂々と大きな声でしゃべることはとても大事です。あと、とくにアメリカなどは、お店などに入ってみるとわかるのですが、総じて音楽がうるさいので、大きな声で言わないと通じないということがあります。

さらに補足すると、向こうの人は腹式呼吸なので、もともとの声が大きいのです。そしてでかい声に普段から慣れているので、小声でおしとやかに何かを言われても、「ハッ?」ってなってしまうのです。でもこっちはそんなこと知りませんから、「ハッ?」などと言われると萎縮してしまいますよね。大丈夫です。あなたの発音が悪くて通じないわけではなく、聞こえていないだけなのです、彼らには。以上、スピーキングではこの3つのルールを守ることが非常に重要なので、まずは心にとめておいてください。

※上記の内容は、Jリサーチ出版から発売されている「ゼロからスタート英語で話すトレーニングブック」(ディビッド・セイン、安河内哲也著)の巻頭に収録されたコラムです。本の中では、トレーニングのメニューが豊富に準備されています。ぜひ、この本で練習してみてくださいね。


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