英単語からアメリカがわかる【第7回】今回の単語「nuclear football」

「核のフットボール」といっても、核を投げ合うゲームではありません。アメリカ大統領が核兵器の使用を決定する際に必要な、いわゆる核のボタンが収納されているブリーフケースのことです。

非常時に備え、大統領の行くところにはいつであれどこであれ、nuclear footballと呼ばれる大きくて重そうなブリーフケースを下げた兵士が必ず付き従います。ケースの中には実際に核兵器のリモコンが収納されているわけではなく、核兵器の使用に際して必要な手続き資料や書類その他がすべて入っているのだそうです。が、大変物騒なものであることに変わりはありません。

(上記で紹介しているnuclear football。ここに世界の運命が詰め込まれている。)

さて、先日訪米した安倍首相はトランプにディナーに招かれました。これはどの大統領でもやる普通のことです。普通でなかったのはその場所がホワイトハウスではなく、トランプ所有のフロリダの超高級会員制ゴルフクラブ「マールアラゴ」だったこと。日本でもずいぶん報道されていた「ゴルフ外交」の後のディナーです。大統領所有のゴルフクラブを外交接待に用いる(経費は政府が払う)のも明らかな利益相反ですが、今回もっと大きな問題になったのはトランプ政権のセキュリティ意識の欠如。

ディナーの場所はゴルフクラブのクラブハウス。貸し切りでもなんでもなくクラブのメンバーであるお客がまわりに大勢いるところです。しかも屋外。ちょうどその最中に飛び込んできたのが、北朝鮮ミサイル実験のニュース。ディナーテーブルは緊急の戦略会議と化しました。一般人のお客がいるレストランのど真ん中で。その様子が報道され、ホワイトハウスはディナーの場では機密情報は交換されていないと言い訳していましたが、そういう問題以前だろうって話です。

で、nuclear footballですが、これもこの晩に物議をかもしたものの一つだったのです。それは「マールアラゴ」に客として来ていたお金持ちの一人がnuclear footballを持って大統領に付き従っている兵士と一緒に写真を撮って「ほら、これがnuclear footballだ」と得意げにソーシャルメディアに投稿したから。軍の規定には触れていないそうですが、そもそも規定以前に常識はずれな出来事です。

nuclear footballがトランプの手元にある間、世界はおちおち眠れません。


E-CATのスコアレポートではパート別に何点取れたかがわかります!

E-CATは、世界の英語スピーキング教育の拡大に貢献することを目指し、米国で開発された試験です。一人でも多くの方に受験していただくことで、話せる英語の普及につながります。ぜひご受験ください。英語が話せる日本と世界のために!


この記事が好きなあなたにはこの本がオススメ

海外留学でよく行われるのは”お礼に日本料理を教える”。しかし、いざはじめると気づく英語表現の難しさ。米をとぐ?たく?蒸す?普段使わないからこそ学ぶべき料理表現を、この一冊で。

 


このエントリーをはてなブックマークに追加