どんどん増える!有子山式「英単語解剖暗記術」【純ジャパ英語勉強法】

どんどん増える!有子山式「英単語解剖暗記術」【純ジャパ英語勉強法】
1月 13, 2017 Ism Editor

どんどん増える!有子山式「英単語解剖暗記術」【純ジャパ英語勉強法】

純ジャパバイリンガル有子山博美の英語勉強法

「ありこやま」ではありません。「うじやま」です。私の語彙習得法を聞いてください。

新しい単語に出合ったとき、「類義語・反意語は何だろう?」と考え、調べるクセをつけると、ボキャブラリーが倍増します。

たとえば、fortunate(幸運な)という単語に出合ったら、ほかにも「幸運な」を表す英単語はないか、アルクの「英辞郎」で調べてみましょう(https://www.alc.co.jp/)。blessed、happy、luckyなどが出てきますね。下のほうに例文が出てきますので、必ず例文を確認し、「これは使えそう」と思ったものだけ例文ごと書き込んでおきましょう。

では逆に、「不運な」はどう言うのでしょうか? 同様に、「英辞郎」で検索してみます。unfortunate, unhappy, unluckyなどがヒットしました。頭に否定を表すun-がつくと反対の意味になるのですね(接頭辞と呼びます)。

このように、日常会話の中で使えそうだと思った単語に関しては、徹底的に調べてみると効率的に知識を増やすことができます。関連語彙を増やす際は、英英辞典や類義語辞典もおすすめです。

接頭辞がついている場合は外してみる

頭に un-, dis-, im-, in-, などの接頭辞(否定を表します)がついている場合は、それを外した元の単語もついでに調べます。

たとえば、incredible(信じられない)という単語に出合ったら、否定の接頭辞inを外したcredibleで検索してみます。credible「信じられる、信憑性のある」という結果が出てきました! creditは動詞では「〜を信用する」という意味です。クレジットカードの「クレジット」なので覚えやすいですね。

ほかにも、possible(可能性がある)とimpossible(不可能な)、believable(信じられる)とunbelievable(信じられない)、describable(言葉で言い表せる)とindescribable(言葉では言い表せない)、predictable(予測可能な)とunpredictable(予測不能な)などなど、こういう単語はペアで覚えておいたほうが断然効率的です。

接尾辞がついている場合は外してみる

また、これらの単語に共通する接尾辞(おしりについているもの)、-ible/-ableにもご注目ください。-ible/-ableは、「〜ができる」という意味の形容詞をつくる接尾辞なんです。定番の接頭辞と接尾辞を知っていると、一見難解な単語の意味を推測できたり、覚えやすくなったりします。例をご覧ください。

unpredictable=  +  + =予測できない

indescribable=  +  + =言葉では言い表せない

-ifyは「〜化する」という意味の動詞をつくる接尾辞です。

justify=                +                =正当化する

unify=      +      =統一する

simplify=      +      =単純化する

ex-, in/im-はそれぞれ「外へ」「中へ」という意味を持つ接頭辞です。

export=      +      =輸出する

import=      +      =輸入する

trans-は「越えて、別の状態へ」という意味の接頭辞です。

transfer=trans  +    =移動、移動させる

transform=trans  +    =変形する

transplant=trans  +    =移植する

transport=trans  +    =輸送する

-ion/-ationは名詞をつくる定番接尾辞の一つです。

interpretation=      +   ation=通訳、解釈

supervision=  +  ion=監督

direction=    +  ion=指示

determination=+ation=決心

「名詞、動詞、形容詞、副詞」をセットで覚えておくのも効率的ですね。

このように、接頭辞や接尾辞の知識があると、単語を効率的に増やすことができるのです。

分からない単語は分解してみよう

たとえば以前、海外ドラマを見ていてomnipotentという単語に出合ったときも、辞書を引いてみると「全能者、全能の」という意味だと分かりました。ひょっとするとomni-とpotentに分けられるのではないかと思いそれぞれ辞書を引いてみたところ、omni-は「全〜、全体の」を表す接頭辞で、potentは「有力な、効能がある」という意味でした。

そういえば、映画・ドラマや本の「総集編」や複数の作者による作品を集めた合作を「オムニバス」と呼びますし、potentは「ポテンシャル(潜在力)」のpotentですよね。

単語を分解することで、よりイメージがつかみやすくなり、少ない労力で芋づる式に覚えることができます。よく目にする接頭辞・接尾辞は、一度辞書を引いてみると単語のネットワークが広がります。

接頭辞・接尾辞の知識をまとめて仕入れたいときは、『語源とイラストで一気に覚える英単語』(明日香出版社)という本もおすすめ。「勉強」や「暗記」というよりは、スキマ時間にリラックスして、イラストを見ながらイメージを膨らませてみてください。

しつこいようですが、「ありこやま」ではありません。「うじやま」でした。


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