2020年度新テスト 英語4技能の実施方法が見えてきた!

2020年度新テスト 英語4技能の実施方法が見えてきた!
1月 15, 2017 Ism Editor

2020年度新テスト 英語4技能の実施方法が見えてきた!

民間の4技能試験が活用されることはほぼ確実

2020年度から実施予定の、新センター試験(大学入学希望者学力評価テスト(仮称))の英語科目の姿が見えてきた。

マスメディアでは、国語や数学の記述の実施方法について報道されることが多い。しかし、新テストで一番変わる科目は「英語」だ。

現行のセンター試験は、筆記200点、リスニング50点の不均等な配点の試験。しかもスピーキングとライティングはない。いわゆる2技能試験である。もちろん、会話のスクリプトを使用したりして、筆記問題の中でコミュニケーション能力を試そうとはしているのだが… これがうまくいっていないのは誰の目にも明らかだ。

そこで、国は世界標準となっている4技能試験の導入を敢行する予定である。世界の多くの大学で、現在4技能試験しか留学生の就学基準としては認められていない。このことを考えると2020年度は遅すぎると言ってもよいくらいだ。

さて、4技能試験による選抜はどのようにして実施されるのであろうか?一言で4技能試験といっても、様々なレベルと用途のものがある。それらの民間の試験の中から、日本の高校生に適した試験が認定されるという案が有力である。

・世界基準のCEFRに準拠しているか?

・英文のレベルは適切か?

・実施や採点における公平性は確保されているか?

・受験料は適正か?

・地域による格差はないか?

このような観点から、日本の高校生が受けるのに適切であると判断された試験のスコアがセンター試験の代わりに提出できるようになる。

センター試験の英語科目はどうなるのか?

さて、当のセンター試験だが、英語科目に関しては、完全に廃止するという案と、当面は2技能で継続し、民間のテストの残り2技能と組み合わせて4技能で提出できるようにするという2つの案が文科省からは提案されている。

現状では、当面2技能のセンターは継続し、折を見て英語科目を廃止するという案の採用が濃厚である。

個別の大学入試は、2020年度を待たずして、世界標準の4技能試験に移行しつつある。例えば、早稲田大学文学部・文化構想学部では、いきなり定員合計120名の規模で4技能テストを使った募集を開始した。使用されるテストは、世界標準となっている IELTSやTOEFL iBT、日本の入試に合わせて作成されているTEAP等の4技能均等スコア型試験だ。

早稲田大学だけでなく、有名大学のほとんどは何らかの形で、すでに4技能試験の導入をはじめつつある。2020年度までには、英語の個別入試の在り方も、4技能化に向けて大きく変わっていくだろう。

ついに国レベルで実現する「指導と評価の一体化」

現場の英語教員の多くは、4技能指導を求める指導要領と、それにそぐわない大学受験選抜のギャップに長い間苦しんできた。「指導と評価の一体化」が国レベルで達成されていなかったことが、現場、特に進学校の英語教育がうまくいっていない大きな理由だった。

日本人の若者の多くが、英語を使いこなして世界で活躍できる日も遠くはなさそうだ。

(Ism Editor)


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