語彙や英文法、英語表現が持つそれぞれのニュアンスを理解して!

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「和光無限塾」教室長鈴木大樹先生

 ①ニュアンスを理解する

まずは、英語は語彙や英文法、英語表現の持つそれぞれのニュアンスを理解して、使いこなせるように練習をする必要があります。

例えば「どこにいたの?」という表現を英語でするときには

Where have you been?”か”Where were you?”

という表現が考えられます。完了形か過去形かという違いです。

どうでしょうか?この二つの文法にどんなニュアンスの違いがあるか

ぱっとつかみとることができるでしょうか?

ニュアンスに注目して語彙・英文法・英語表現を学んでいると、

こうした違いを使いこなせるようになります。

Where have you been?”と表現した時には、

そこに流れているのは「過去と現在のつながり感」「ときの経過感」です。

(ずっと)どこにいたの?」といった感じでしょうか。

それに対して”Where were you?”であれば

過去形のもつ「距離感」や「ときの一時点感」が表れます。

意訳をするなら「(あのとき)どこにいたの?」みたいな感じです。

英文法とニュアンスがしっかり結びついていると、自分で英語を話す時にも

『ここでは”How are you?”ではなく”How have you been?”だな』

と判断ができるようになります。

こうした違いを踏まえて、自分のニュアンスをしっかり表現することが

直の英語コミュニケーションをする上で重要になってくると思います。

ただし、細かくなりすぎる必要はありません。

「何が違うのか?」「どうしてこう表現するのか?」という目線は

持ち続けていいと思いますが、僕らが日本語で「は」と「が」の違いを上手に説明できないように、ネイティブでもそこまで細かく理解していうる人は稀です。

ただ大まかな感覚、特によく使われる基本単語や文法ルールは

最低限おさえておくべきだと思います。

そのときに参考になるのがこの本です。


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大西泰斗・ポールマクベイ『1億人の英文法』


この本に出ている「ネイティブ感覚」をひととおりマスターできれば

実際の会話でも困ることは少ないと思います。

②場面ごとインプットする

ニュアンスの違いを「理解」しただけでは

使えるようにはなりません。

特に「話す」が中心となるコミュニケーションを目的として

英語を学習するのであれば、

そのフレーズや表現が使われる

「文脈」ごと「場面」ごとインプットすることをおすすめします。

例えば、仮定法の例文で

If I were you, I wouldn’t do that.

という例文を覚えるときに、

「もしわたしがあなただったら、そんなことはしないわ」

という日本語から翻訳するのではなく、

それを使う場面を想像して覚えてみるのです。

いわばロールプレイですね。

暗唱するとなるとつい「棒読み」で発音してしまいがちですが、

場面を想定していると、声の調子なども変わってくるはずです。

これをただ単に

「もし→イフ 私が→アイ あなたなら→ワー ユー…」と

日本語に対応させて英語を覚えたとしても、

実際の会話では使えるレベルになりにくいです。

なぜなら「話す」コミュニケーションでは、

いちいち頭で考えて翻訳する時間なんてないからです。

大切なのは、ニュアンスを翻訳すること

それが使われる場面を想像し、

そのときに気持ちや感覚になって英文を暗唱するのです。

例えば友達からカフェで恋愛の相談をされていて

「わたし、彼と別れようと思うの…」と言われた時、

友達としてアドバイスを一言

「わたしだったら、そうしないな」という場面を想像してください。

その時のテンションや感覚で

“If I were you, I would do that”と口ずさむのです。

わたしたちが日本語で「わたしだったら..」というときには

いちいち「ここは仮定だから「ら」を使って…」

なんて考えていないはずです。

ある程度英文のニュアンスを理解したら、

その表現を日本語でするときと同じ気持ち・感覚で

英語を言えるようにしていく必要があります。

できればなるべくネイティブのような流暢さで言えるのが理想です。

ぱっと一息で気軽に言えるようになるくらいまで

なんども声に出して音読し、

その表現をニュアンス・場面とともに自分のものにしてください。

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「和光無限塾」ロゴマーク

③どんどん盗んで実践する

こうして自分が言えるフレーズや表現を増やしていきながら、

どんどん実践していくことが必要です。

やり方は二通りあります。

一つは日常の中に英語表現を散りばめていくこと

とても簡単なところで言えば、

「ただいま~」ではなく”I’m home.”と言ってみることです。

英文を暗唱する時に想定していた場面に出くわしたら

すかさず英語で言ってみるようにする。

もしかしたら『え?いきなりどうしたの?」と言われ、

友達が減ってしまうかもしれませんが笑

日常の中でなるべく多くの英語表現を使うことをおすすめします。

もう一つは

海外ドラマや洋画、あるいは英会話スクールなどで

実際にネイティブが使っている表現やフレーズ、言い回しを

どんどん盗んでいくことです。

盗む時に考えなくてはいけないのは、

「ネイティブと同じ気持ちや感覚で言えるかどうか?」という目線です。

同じシチュエーションで同じ感覚でその英語が言えるかどうか

という目線を持って常に盗もうとしてください。

できればみなさんの日常の文脈で使える表現を盗むといいですね。

なので、ファンタジーとかふだん絶対に使わないだろう

って表現が多いものよりは

「フルハウス」や「フレンズ」といったホームコメディなどで

自分が使うことがありそうだなと思う表現を盗んでいくといいと思います。

英語はアタマで考えて話すのではなく、

ココロの動きに合わせて話せるようになること

目的にすべきではないでしょうか。

でないと、実際の会話のスピードに追いつけません。

本気でネイティブとコミュニケーションしようと思ったら、

ぱっと瞬時に自分の気持ちを表現できる

「瞬発力のある英語力」を身につけていく必要があると思います。

ぼく自身もこうした学習を実践し始めて数年が経ちますが

なかなか長い道のりです。

「英語を話す」のはそんなに難しいことではありませんが、

「英語できちんとコミュニケーションできるようになる」のは、

それなりの時間と労力がかかるものです。

その道中をいかに楽しむか?というのが、

英語学習を続けていく上できちんと考えなければなりませんし、

はっきりとした目的をもつことというが欠かせないと思います。

自分が英語を使いこなし、

海外で堂々とコミュニケーションをとる姿を想像して、

日々の学習に3つのポイントを取り入れてみてください。


鈴木大樹

【プロフィール】

英語と国語の独立教育者。「和光無限塾」教室長、「大人の英語塾」主宰。早稲田大学教育学研究科修士課程修了。

日本人として世界で堂々とコミュニケーションできる勇気を身につけるために、「ただ話せる」だけでなく「読み書き」「異文化理解」をベースにした強靭な英語力と、先人たちの文化を紐解き自ら「知的創造」を行えるだけの国語力を磨き上げることを提唱し、小中高生から社会人まで幅広く様々な教育活動を行っている。


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