英語学習に励む日本人が持つべきおける3つのメンタルとは?

日本人が「英語を話せない」本当の理由

「英語が話せない日本人」。よく耳にする言葉です。

元大阪市長の橋下徹さんもこのようなことを言っています。「英語教育も、僕なんか(中学から大学までの)10年やってしゃべれるのは、グッド・モーニングだけ」。橋下さんが本当にグッド・モーニングしか話せないのかどうかは分かりませんが、「英語を話す」ことに関して苦労されていることは確かなようです。

どうして日本人は英語を話すことに苦労するのでしょうか?そこで、思い出してほしいことがあります。みなさんは中学・高校時代に英語を「話す授業」をどれだけ受けましたか?50分間の英語の授業の中で、何%が「話す授業」だったでしょうか? 30代以上の方の場合、英語の授業で扱われている四技能の割合が、だいたい「読む」80%、「書く」15%、「聞く」5%、「話す」0%だったと思います。(音読は「話す授業」のように思われますが、実際には「読む授業」です)。

つまり、学校で英語の勉強はしていたものの、授業の大半で「読む授業」が行われ、「話す授業」は行われていなかったのですから、「英語が話せない」のは当然なのです。英語が話せない理由は、「そのためのトレーニングをしてこなかったから」であって、みなさんの素質や実力のせいではありません。読むトレーニングをして英語を読めるようになったように、話すトレーニングをすれば、必ず英語を話せるようになるでしょう。

メンタルの必要性を説く西田大氏(静岡城北高校英語科教諭:英語資格の3冠王)

「英語ペラペラ」の定義をはっきりさせる

英語を勉強したからには、英語をペラペラ話したいと思うのは当然のことです。しかし、その願望の実現を阻害している原因に「高すぎる目標設定」があります。他の分野に比べると、スピーキングにおいては、このような高すぎる目標設定のせいで、学習を頑張っているのに伸びないという状態が多く見られます。英語を流暢に話すためには、難易度の低い英語を用いることが大切です。

ところで「英語ペラペラ」という言葉を皆さんもよく耳にすると思うのですが、これは英語のレベルはさておき、とにかく英語をバーッと話せるレベルなのでしょう。皆さんにその「英語ペラペラ」に関して覚えていてほしいことがあります。私はこれまでさまざまな英語ペラペラの人に会ってきましたが、英語ペラペラレベルだとしても、実際に会話で使われている語彙や文法は、大まかに言って中学レベル九割、高校一年レベル一割だと思ってよい、ということです。つまり、英語がペラペラと言われる人たちでも、ほぼほぼ中学レベルの英語をバーッと話しているのに過ぎないのです。

英語を話すには頭をひねって難しいことを話すのではなく、中学レベルの簡単なことをペラペラ話す気持ちが大切なのです。

正確さと流暢さのバランスは五分五分で。

「この本を金曜日までに借りてもいいですか?」と外国人に日本語で尋ねられて、「言っていることがまったく分からないよ」と返答する日本人はあまりいないと思います。たいていの場合、頭の中で「『金曜日まで』を『金曜日までに』と言い間違えたのだな」と認識して「お、金曜日までね。いいよ」という感じで返答し、そのまま会話が続いていきます。ちょっとした間違いがあっても、誤解が生じようがないのであれば許容するということです。

しかし、中学や高校における英語の授業や入試問題では、このようなちょっとした間違いは許されません。

例えば、Can I borrow this book until Friday?(○:この本を金曜日まで借りてもいいですか?)を Can I borrow this book by Friday? (×:この本を金曜日までに借りていいですか?)としてしまうと即×です。

このような学校における英語教育の影響か、日本人は英語を話す際に、完璧なミスのない英語を話そうとし過ぎます。三単現のsがないと減点。arrive at がarrive toになれば減点。感嘆文のエクスクラメーションマーク(!)がなければ減点。学校のテストで高得点を取るためにはとにかくミスをしないこと。少しのミスでもチェックされ、一カ所の些細なミスのせいで、まったく意味をなさない英文と同じ扱いにされるのでした。これではミスにおびえてしまうのも当然です。

英語を話す際には「正確さ(accuracy)」と「流暢さ(fluency)」の程よいバランスが大切です。なのに、多くの日本人は正確さ九割、流暢さ一割だと考えています。ミスのない英文のみを完璧に話すべき、ミスをしないためにゆっくり話そうなどと考えてしまうのです。

皆さんが日本語を話しているときに日本語に適用している許容範囲を、英語にも適用しましょう。この許容範囲を広げることによって流暢さが格段に進歩します。

「正確さ九割、流暢さ一割」、このような考え方を改め、「正確さ五割、流量さ五割」と考えることが、日本人の英語スピーキング力向上への第一歩と言えるでしょう。完璧主義と減点主義を捨て、小さなミスにこだわらず、どんどん話しましょう!

私のこれまでの英語学習を一冊の本にまとめ、上梓する機会をいただきました。よろしくお願いします。


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